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マイクロプラスチック問題!生態系と人体への影響は?


ストロー

石油のもとを加熱分解すると、重油、ガソリン、灯油などと一緒にナフサが取れます。

さらに、このナフサを加熱分解することで、プラスチックの原料であるエチレンやプロピレンが取れます。

人類は、この生成技術を用いて、プラスティックを作り出しました。

ただ、その代償として、人類はマイクロプラスチック問題に直面しているのです。

プラスティックは、安価に、そして、手軽に作り出せることで、今や私たちの生活に欠かせない存在となり、見渡せばそこら中にプラスチックが溢れかえっていますが、最近になり、生態系を壊し、人体にも悪影響を及ぼしかねないと懸念されています。



マイクロプラスチック問題とは?

マイクロプラスチックとは、5mm以下の小さなプラスチック粒子のことです。

厳密には、次の2種類に分けられます。

一次マイクロプラスチック(Primary microplastics)
「化粧品や洗顔料、歯磨き粉などに使われている微小なプラスチック」や「原材料として小さく加工されたプラスチック」など、元々、小さなサイズのプラスチック。
二次マイクロプラスチック(Primary microplastics)
捨てられ、海に流れ着いた大きなプラスチックが、紫外線や波の影響により細かく砕かれ、小さくなったプラスチック。

プラスチックを分解する微生物が発見されたり、自然分解されやすい生分解性プラスチックが開発されたりしていますが、一般的に普及しているプラスティックは、自然界ではほとんど分解されません。

ずっと自然界に残ると共に、さらに細かくなりますが、そこに新たなプラスチックが捨てられることで、海水に残存するマイクロプラスチック濃度が濃くなり、海洋汚染が拡大していきます。

これがマイクロプラスチック問題の一端です。



マイクロプラスチックの拡散ルート

マイクロプラスチックの拡散ルートとして判明しているのは、次のルートです。

捨てられたプラスチック製品
捨てられたストロー、レジ袋、ペットボトルなどのプラスチック製品は、海に流れ着いて二次マイクロプラスチックになります。その原因のひとつとして、プラスチック製ストローが考えられており、2018年には、スターバックスを始め、多くの企業が使用廃止を表明しました。現在は、ポイ捨てされやすいタバコのフィルターも問題視されています。
マイクロプラスチックを食べたボウフラ(蚊)
川や沼などがマイクロプラスチックで汚染されると、ボウフラ(蚊の幼虫)は、エサとマイクロプラスチックの違いが分からず、一緒に食べてしまいます。そして、成長した蚊の体内にもマイクロプラスチックが残るのです。生態系ピラミッドの下の方に位置するマイクロプラスチックを含有する蚊が捕食されることで、その上位の生き物すべてにマイクロプラスチックが拡散していきます。
洗濯による化学繊維製衣服からの飛散
米ミネソタ大などの研究チームが検査した結果、世界の水道水の多くには、繊維状のマイクロプラスチックが含まれていることが分かりました。明確な原因は分かっていませんが、その原因のひとつと考えられているのは、洗濯した際に、化学繊維製の衣服から大気中に飛散したマイクロプラスチックである可能性です。また、繊維状のマイクロプラスチックは、小さ過ぎて下水処理場でも全てを取り除けません。ちなみに、2018年9月時点で、日本の水道水は未調査です。
混入ルール不明
ニューヨーク州立大学フリードニア校の研究チームが、ペットボトルに入ったミネラルウォーター259本を検査したところ、93%にマイクロプラスチックが混入していることが判明しました。検査されたのは、国際的ブランドのミネラルウォーターのため、日本で売られているミネラルウォーターにもマイクロプラスチックが含まれている可能性は高いでしょう。原因は、製造過程と水源が疑われていますが、明確な原因は不明です。

マイクロプラスチックの調査は、まだ始まったばかりということもあり、明らかになっていない部分も多く、他の拡散ルートがある可能性もあります。



マイクロプラスチックの生態系と人体への影響

マイクロプラスチックの人体への影響は、まだ解明されていません。

しかし、マイクロプラスチックには、有害な化学物質を吸着するという特徴があるのです。

そのマイクロプラスチックを生態系ピラミッドの下位の生き物が食べ、さらに、その生き物を上位の生き物が食べるという食物連鎖により、生態系ピラミッドの上位にいくほど、体内のマイクロプラスチックの含有量が増え、毒素も高くなります。

人間が、その生き物を食べれば、その生き物が持つマイクロプラスチックと毒素を引き継ぐことになるので、当然、体に有害という結論に至るでしょう。

自然界においても、今までは、エサと間違えてプラスチックを食べたウミガメや海鳥、クジラ、イルカなどが発見されて問題視されていましたが、現在は、動物プランクトンがエサと間違えてマイクロプラスチックを食べることが確認されているため、動物プランクトンの減少が生態系ピラミッド上位の生き物の減少につながる恐れがあります。

このように、大問題のマイクロプラスチックですが、魚介類や水道水、ミネラルウォーターにも含まれているため厄介で、個人でできる対策は、水道水に含まれるマイクロプラスチックを浄水器で取り除けるだけ取り除くしかありません。


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