ヘアカラー・白髪染めで白髪増える!ひどくさせない方法

若い人を中心に、ファッションとしてヘアカラーをしている人は多くいます。
また、見た目を気にして白髪染めで髪を黒く染めている中高年も多くいます。
ドラッグストアーでも手軽にヘアカラーや白髪染めを購入できるようになり、家庭でも比較的簡単に染められるので、自分で髪を染めているという人も珍しくありません。
しかし、ヘアカラーや白髪染めをすると、白髪になるリスクが高くなるので注意が必要です。
ヘアカラーや白髪染めで白髪が増える原因
ヘアカラーや白髪染めの1剤には、酸化染料とアルカリ剤が含まれており、アルカリ剤が髪のキューティクルを開き、その隙間から酸化染料が入り込みます。
さらに、2剤に含まれている過酸化水素が酸素を発生させ、その酸素で髪のメラニン色素を脱色すると共に、酸化染料を発色させます。
この時、発色した酸化染料の分子は大きくなるので、キューティクルの隙間から出られません。
これが、ヘアカラーや白髪染めで髪が染まる原理であり、1剤と2剤を混ぜ合わせることによる化学反応を利用しているのです。
しかし、この過酸化水素は、メラノサイト(色素細胞)やメラニン色素にダメージを与えてしまう物質であり、傷ついたメラノサイトは一生、色素を作り出しません。
酸素は、人間が呼吸するために必要な物質ですが、同時に体を酸化・老化させる物質でもあります。
鉄をサビさせて酸化鉄にするのも酸素の持つ力であることを考慮すれば、酸素が人体にも悪い影響を与えることは、想像しやすいでしょう。
そして、ヘアカラーや白髪染めは、その酸素を髪で発生させるので、メラノサイトの寿命を縮めてしまうのです。
安全と思い込んでやっていたヘアカラーや白髪染めが、かえって白髪を増やす原因となるので、髪を染める際は、そのことを理解しておいてください。
染めれば染めるほど、白髪になるリスクは高くなります。
特に、若い頃からヘアカラーを使っている人は、将来、白髪で後悔しないようにしましょう。
白髪を増やさない髪の染め方
「自分で白髪を増やしたくない」という人は、ヘアカラーや白髪染めを使用しないのが一番の解決法です。
ただ、「オシャレしたい」「自然に増えた白髪をどうにかしたい」という人は多いでしょう。
その場合は、次のことを守ってください。
家庭用白髪染めを使えば、安く髪を染められます。しかし、どんなに気を付けても頭皮に薬剤が付いてしまいますし、何度洗っても完全に過酸化水素を取り除くことはできません。したがって、自分で染めるのはやめましょう。
料金が安い美容院では、市販のカラー剤と変わらず髪にダメージを与えやすいカラー剤を使用していることも珍しくありません。したがって、安い美容院は気を付けてください。ネットで、地元にあるヘアカラーが得意な美容院を探し、メールや電話で、「髪や頭皮にどれくらいダメージがあるか?」を質問しましょう。回答に納得できたら、その美容院で髪を染めてもらうのがおすすめです。
炭酸泉とは、お湯に二酸化炭素が溶け込んだものです。この炭酸泉には、活性酸素を取り除く効果があります。また、薬剤の成分の他、汚れや皮脂も取り除けるため、頭皮の健康面でもおすすめです。髪を染める時は、炭酸ヘッドスパがある美容院をご利用ください。なお、炭酸水は炭酸が強過ぎて髪と頭皮に悪影響なため、自分でやるのはやめましょう。
髪を染める機会が増えるほど、過酸化水素でメラノサイトがダメージを受けるので、なるべく回数を減らしましょう。どうしても白髪が目立つという場合は、ピンポイントで塗れるファンデーションタイプやマスカラタイプの白髪隠しを使用してください。
以上の4つを守れば、白髪を増やすリスクを抑えつつ、ヘアカラーや白髪染めをすることが可能です。
今は大丈夫でも、将来、後悔することがないように、ベストを尽くしましょう。