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誤嚥性肺炎の原因・予防・治療!高齢者は予防接種がおすすめ


誤嚥性肺炎

肺炎で亡くなる日本人は年間約12万人で、1位ガン、2位心臓病に続く日本人の死因第3位になっています。

高齢者になるほど罹る確率が上がり、重症化しやすいという特徴がありますが、特に高齢者が気を付けなければならないのが誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎は、予防すれば罹る確率を下げることが可能なので、しっかり予防しましょう。



誤嚥性肺炎の原因・症状

肺炎とは、肺が炎症を起こす病気です。

肺炎の症状は、せき、発熱、悪寒、痰、息切れ、倦怠感、胸の痛みなど、風邪に似ていますが、亡くなる確率が非常に高いという圧倒的な違いがあります。

そして、肺炎の原因は、細菌・ウイルス、病気、薬の副作用、アレルギー(カビ等)などです。

このように、肺炎の症状や原因が分かっていても、日本人の死因第3位になっているとおり、肺炎を克服できていません。

その理由は、高齢になればなるほど肺炎に罹りやすく、特に、高齢者は誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になりやすいことが分かっています。

この誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物、唾液が誤って気管に入ってしまい、そこに付着している細菌が肺の中で増殖して肺を炎症させる病気です。

年を取ると、「咀嚼力」「飲み込む力」「食べ物や飲み物を飲み込むときに、喉頭蓋で気管を塞ぐ嚥下反射」「誤って気道に入った食べ物や飲み物を吐き出す咳反射」が弱くなるので、必然的に誤嚥性肺炎になりやすくなります。

しかも、風邪と思い込み、治療が遅れるため、重症化しやすいのです。

高齢者で、いつまで経っても風邪の症状が治らない方、息苦しくて呼吸時に「ヒューヒュー」などの異音がする方、食事中に頻繁にむせる方などは、早めに病院に行きましょう。

誤嚥性肺炎が酷くなると、寝たきりで体力が落ちたり、認知症・心筋梗塞・脳梗塞を発症したり、糖尿病を悪化させることが分かっています。



誤嚥性肺炎の予防

誤嚥性肺炎は、「飲み込む力の低下」と「口腔内の細菌」が主な原因なので、次の予防策を継続すれば、罹る確率を下げられます。

つまり、肺炎で亡くなる確率を下げられるのです。

「起床時の口腔内は肛門よりも汚い」とされているので、次の赤字で示した予防策は欠かせません。

  • 虫歯や歯周病を治療する
  • 入れ歯のケアを徹底する
  • 朝起きてすぐに、「クチュクチュ」「ブクブク」の口うがいをする。「ガラガラ」の喉うがいはNG
  • 朝一のうがい後、歯磨きをする
  • 毎食後、しっかり歯磨きをする
  • 舌や上あご、頬の内側の粘膜を傷つけないように、専用ブラシなどで優しく磨く
  • 朝食に味噌汁などの水分の多い物を避ける
  • 食べ物をよく噛み、誤嚥しないようにゆっくり食べる
  • イスに深く腰掛け、正しい姿勢で食べる
  • 喉や舌のトレーニングにより、飲み込む力を鍛える
  • 枕を高くし、就寝中に唾液が気管に入りにくいようにする
  • ドライマウスだと口腔内で細菌が繁殖しやすいので、口を閉じ、適度に水分補給をする
  • 手洗い・うがいを徹底する

肺炎は一度治ったら終わりではなく、何度も罹る病気です。

しかも、薬を使って治すたびに、耐性菌ができて薬が効きにくくなるため、治療が難しくなります。

したがって、誤嚥性肺炎の予防は欠かせません。



誤嚥性肺炎の治療・予防接種

肺炎の病原体には、肺炎球菌、インフルエンザ菌、マイコプラズマ菌など、様々な種類が存在しています。

誤嚥性肺炎の治療は、その病原菌に効果がある抗菌薬が投薬されますが、症状が重い場合は、入院や酸素吸入が必要です。

そして、高齢者の誤嚥性肺炎を予防し、医療費削減を目的に、2016年10月1日から肺炎球菌ワクチンが定期接種化されました。

『23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン』という名称のワクチンで、肺炎球菌による肺炎発症率を63.8%、肺炎全体の発症率を44.8%、抑えることができます。

肺炎球菌ワクチン定期接種対象者

  • 4月1日から翌年3月31日までの間に、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方
  • 60歳から65歳未満で、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害がある人

ただし、定期接種の対象は初回の人のみです。

通常、肺炎球菌ワクチンの接種には、自費で8千円必要ですが、対象者は市区町村の公費助成により、安く定期接種を受けられます。

また、自治体によっては、2回目以降の方にも公費助成を行っているので、受けたい方は、市区町村にお問い合わせて確認してください。

なお、5年以内に『23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン』の再接種を受けると痛みが出る場合があるため、前回の接種から5年以上間を空ける必要があります。


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